まさかの真実、ひざカックンにも意味があった

Synchronicity File:#004 ★★★★★ 驚愕!まさかの真実!ひざカックンにも意味があった!


 このシンクロニシティにも、私も心底、本当に驚かされました。

 シンクロニシティはあなたの考えている以上に、実際はたくさん起きています。

 ただ、その事実に気づいていないだけなのです。そして、時には、本当に驚くべき大きな意味のあるシンクロニシティですら、気づかずに通り過ぎてしまっているのです。

 そのことを驚くべき形で知らせてくれたシンクロニシティの実例があります。

 この実例を知りますと「まさか、そんなことまでシンクロニシティだったとは」と、おそらくあなたも驚かれることでしょう。

 そして、ご自身が多くの、そして大きなシンクロニシティを見過ごしてしまっている可能性があることを、ご理解いただけることかと思います。



 これは私が大学を卒業して、同校の名古屋外国語大学に非常勤職員として勤めていた頃の話です。

 当時、私は毎日1冊ほどのペースで本を読んでいました。とにかくいろいろなことを知りたくて、次々と本を読んでいました。

 その日は、書店に来てとある本を探していました。名古屋の郊外にある中規模の書店でした。多くの書店がそうであるように、その店でも、本がジャンル別に並べられていました。

 私は、自分の目当ての本のジャンルの棚へ行き、その本を探し始めました。

 ところが私が探していた本は見つかりませんでした。


 「残念だな……」


 注文すれば取り寄せることは可能でしたが、私はなるべく早くその本を読みたかったので、別の書店で探そうかどうしようかと思案していました。

 そして、せっかくこの書店に来たのだから、少し店内を見て回ることにしました。

 すると、ここで、驚愕レベルのシンクロニシティが起きたのです。

 なんと、その書店内を歩いていると、ふと、私は躓きそうになったのです。


 「え……それがシンクロですか……」


 と多くの方が思われたことかと思います。

 しかし、ここから信じられない出来事へと発展していくのです。

 何もない真っ平らな床の上で、思わず躓きそうになったわけですが。


 「あれ?おかしいな……」


 と、私は1つの違和感を覚えました。歩いている途中に、急にひざがカクンとなって躓きそうになったわけですが、その床には何も置いてありません。ただの真っ平らの床です。そのような場所でどうして、急にひざがカクンとなって躓きそうになるのか。

 よくよく考えると、おかしいと感じました。

 そして、視点を少しズラして考えると、どうして「その場所」だったのか、と疑問に思いました。その1歩先でもなければ、その1歩手前でもなく、その場所で躓いたわけです。

 私はシンクロニシティの視点で考えると、


『そこには何らかの必然性があるのではないか』


 と感じました。

 そこで、私はそこに必然性があるのかどうかを、実際に検証してみることにしました。

 検証の方法は「起こるべきコトを起こす」という方法を試してみることにしました。

 この「起こるべきコトを起こす」とは、どういうことかと言いますと、この出来事では、私は歩いていて、何もない普通の床で急にひざがカクンとなり躓きそうになりました。

 しかし、私も書店内で躓くわけにはいきませんので、当然、傾いた身体のバランスを取り直し、躓かないようにしました。

 これは、私が意識的に素早く体勢を立て直し、躓くことを防いだわけです。

 しかしながら、一方、急にひざがカクンとなって躓きそうになったのは、私の意識がそうさせたのではなく、私の無意識がそうさせているわけです。


・私の無意識 :急にひざをカクンとさせ躓かせようとした

・私の自己意識:素早く体勢を立て直し躓くことを阻止した


 このように、私の無意識と意識は別々の選択をしたわけです。

 私の無意識が私を躓かせようとしたのに対して、私の自己意識がそれを阻止しました。

 しかし、どうでしょう。もし、私が自己意識を働かせることなく、無意識に従っていたら、どういう結果を得ていたのか。

 つまり、無意識が起こそうとしたこと、自己意識が阻止しなかった場合、私はどうなっていたのかを検証するわけです。これが、


 「起こるべきコトを起こしてみる」


 という検証の方法というわけです。

 そこで、私は早速、実際に検証をしてみました。

 無意識が私を躓かせようとしたのを、自己意識で阻止しなかった場合を、実際に再現してみるわけです。

 つまり、無意識のなすがままに躓いてみる、ということです。


 「えっと、ここを歩いていて、この場所でひざがカクンとなり倒れそうになったので、身体はこのようにバランスを崩し、そのまま倒れ込み、俺はこの辺りに手をついたはず……」


 と、実際に無意識通りだった場合を再現して、倒れてみたわけです。

 その再現結果からすると、私はバランスを崩し、本棚の平置きになっている辺りに手をついていたであろうことが判りました。


 「えええっ!ま、ま、ま、マジ……かよ……」


 私は驚きのあまりに言葉を失いました。

 なんと私が手をついている本棚のすぐそこには、


「その日、私が探していた本があったのです」


 これには、本当に驚かされました。最初に探した時には、その本のジャンルの棚を探したところ、その本は見つかりませんでした。

 それも、そのはず、その本はまったく別の棚にあったのです。そして、その全く別の棚というのが、たまたま、私が躓きそうになった場所の棚だったのです。

 これはどういうことかと、私は考えました。

 そして1つの結論に達しました。


 『自己意識が目に見える範囲の情報を認識しているのに対して、無意識は目には見えない範囲の情報も認識している可能性がある』


と、私は考えました。


・自己意識:可視領域の情報を認識している

・無意識:不可視領域の情報も認識している 『無意識の不可視領域認識能力』


 このように考えると、この現実に起こった出来事が完全に論理的に説明することが出来るのです。

 つまり、こうです。ただし、これは『無意識の役割と働きに関する理解を助ける為のイメージ』だとしてお読みください。

 私はこの日、1冊の本を探しに書店に来ました。そして、その本が該当するジャンルの棚に向かいました。しかし、その棚には私が探している本はありませんでした。

 残念だなと思いつつ書店内を歩いていた私はとある別の棚の前を通り過ぎようとしました。

 しかし、その時、無意識は気づいていました。


 「あなたの探している本は、そこです!そこ!そこの棚にありますよ!」


 と、無意識は私に知らせました。しかし、私はそのことにまったく気づいていません。

せっかく探している本がすぐ近くにあると言うのに、私は気づかず通り過ぎようとしてしまっているのです。

 そこで、無意識は奥の手を使います。そうです。その奥の手というのが、私に「すぐそこに探している本がある」という事実を知らせる為に、私をその棚の前で躓かせるという手口を実行するのです。

 無意識は私の神経系に微弱電流を流し脚の筋肉にある種の刺激を与えました。すると、ひざがカクンとなり私は躓きそうになりました。

 この躓きは「その近くに探している本があります」という無意識からのアクションというわけです。

 ところが、私は、歩いていて急に足がカクンとなり、躓きそうになったことが、無意識からの大切なお知らせだと気づきません。

 当然、書店内で躓くわけにはいきませんから、とっさに体勢を立て直し、身体のバランスをとり躓くことを防ぎました。

 そして


 「いや、待てよ……これはシンクロかも……」


 と気づき。無意識のまま躓いていたら、どうなっていたのかを、検証してみました。

 すると、驚いたことに、「探していた本」がそこにあったわけです。


 これは「探していた本」という動かぬ事実、誰もが認めざるを得ない物的証拠があります。

 そして、その事実から「ここでの躓きは無意識からのお知らせ」だったという結論に至ったというわけです。

 このように考えると、論理的にこの驚くべき出来事を完全に説明することが出来ます。

 ここで、一つしっかりと考えておきたいことは、


 「本当に無意識が身体的影響を与えることが出来るのか」


 ということです。これは十分起こりうることだと考えられます。

 無意識に自信のなさがある場合、人は動作を失敗することが生じます。このことは心理学でも語られています。「防衛機制」という心の働きのことで、無意識の心から身体に影響を与えることなのです。

 たとえば、「やりたくない運動会の前に熱を出す」とか、「大切の試合の前に、身体の反応が鈍くなりケガをしてしまう」といった例です。

 これらのケースでは、本人の自己意識から熱を出したり、ケガをしたりするわけではありません。

 自己意識ではなく、無意識が働き、身体に変化を与えていると考えられている訳です。

 このように心理学においても防衛機制という概念で無意識が身体や体の動作に影響を与えることが認められています。

 私はこのケースのシンクロニシティで起きた出来事をを「援助機制」と定義しました。


・防衛機制:

 心が不安・葛藤や欲求不満に直面した時、自我を守ろうとして無意識にとる適応の仕方


・援助機制:

 本人が欲求していることがあり、かつそれに自我が気づかない時、無意識からくる合図


 防衛機制とは言わば、無意識の働きによる自我を守る行為、「危機回避」です。つまり、「無意識がマイナスを避けるように自我に影響を与えてくる」というわけです。

 それであれば、理論上、「無意識がプラスを与えるように自我に影響を与えてくる」といった可能性も十分考えられるはずです。そして、それが『援助機制』なのです。

 つまり、援助機制とは防衛機制とは真逆の方向性の無意識の働きのことを指し示しているわけです。


・防衛機制:無意識による「危機回避」

・援助機制:無意識による「利益付与」


 現代人がまだ気づいていないだけで、無意識により「防衛機制」だけでなく、「援助機制」も働くわけです。

私はこの実際に起こったシンクロニシティの実例から、そのような結論に至りました。

 この結論は、とても自然な結論だと考えています。

 自然界を見渡しましても、人間を含めた生命が無意識に自分に危機回避をさせたり、無意識に自分に利益付与をしたりといった実例は枚挙に遑が有りません。

 この事実からも、無意識が援助機制により、利益付与を行うことは、とても自然なこととも言えます。

そして、気づいていないだけで、人にも無意識による「利益付与」が働いているというわけです。


 では、どうして無意識による「援助機制」の「利益付与」に気づかないのかということですが、これにも明確な理由があります。


 防衛機制の場合は、たとえば「自信のないプレゼンの前に熱を出してしまい、会社を休む」といったように、自我を守る為に危機回避をしてしまい、会社を休むという結論に達します。

 このような身体に出た反応であれば、危機回避から結論に達しやすいわけです。

 それに比べて、援助機制の利益付与の場合は、無意識から来た反応を、意識でかき消してしまいやすいとも言えます。

 たとえば、私のケースがそうでした。無意識は私に利益付与をする他に、躓かせようとします。しかし、私は書店内で躓くのは恥ずかしいので、当然、躓くことを阻止します。

 それはつまり、無意識からの利益付与を阻止することになってしまうわけです。こういった理由から利益付与は気づきづらくなるといったケースが存在するわけです。


 また、援助機制に気づかない理由がもう1つあります。

 それは、人の価値判断が邪魔をするといったケースです。

 この私のケースからも判るように、「躓く=良くないこと」と人は考えがちです。ところが、実際、このケースでは「躓く=利益付与=良いこと」なのです。

 躓く=良くないこと=ドジ=不注意、といったイメージである為、まさか、躓くという行為の中に利益が存在しているとは考えないわけです。

 こういった理由からも援助機制の利益付与の存在に、なかなか気づけなくなるわけです。

 援助機制の利益付与に気づくようになる為には、


・出来事の良い悪いといったイメージをやめる

・悪い出来事の中に利益があるかもと思考する


 この2つの思考を身に着けることが出来れば、極めて「援助機制」の「利益付与」に気づけるようになると言えます。

 それどころか、最も大きな損失は、実際に私のケースからも判るように、シンクロニシティや援助機制の存在を知らないと、せっかくの利益付与を見過ごしたり、最悪のケースでは、利益付与をみずから潰してしまったりしているということです。

 これは、とても大きな損害と言えます。


・「援助機制」の存在を知らないと、自ら利益付与を潰してしまう


 援助機制の利益付与をしっかりと自分の人生に活用する為にも、しっかりとした正しいシンクロニシティや援助機制に関する理解を深めておいてください。

 そうすることで、確実にシンクロニシティと援助機制を活用できるようになります。

 今回のご紹介した書店でのシンクロニシティの実例は、私が「援助機制」の「利益付与」に気づくきっかけとなった出来事でした。

 しかし、その後も、このような実例がたくさん存在することに気づきました。

 もちろん、気づかないだけで、あなたにも「援助機制」は働いています。

シンクロニシティや援助機制の観点から、実際に起こった事象を観察分析すると、このような出来事が、実際にたくさん起きていることがしっかりと理解出来るようになります。

 今後もこのサイトでは、シンクロニシティの実例を通じて「援助機制」とその「利益付与」の存在の周知の為にも、その実例をご紹介していきます。


 そして、もう1つ大きな課題が残されています。


・無意識:不可視領域の情報も認識している 『無意識の不可視領域認識能力』


 と、私は解説しました。


 「しかし、本当に無意識には目で見えない情報を認識することが出来るのか?」


 と思われる方も多いかと思います。

 この件に関しましても、論理的な説明をする前に、まずは、今後、実際に起こったそのことを証明するであろう出来事の実例をいくつか紹介させていただきます。

 無意識の不可視領域認識に関するシンクロニシティの実例を知ることで、ご納得がいただけることになってくるかと思います。



<シンクロニシティ一連の流れ>

・とある本を探しに書店へ

  ↓

・目当ての本のジャンルの棚へ

  ↓

・そこに、その本はなかった

  ↓

・なにげに店内を歩いていた

  ↓

・急にひざがカクンとなり躓きそうになった

  ↓

・とっさに体勢を立て無し、躓きを阻止

  ↓

・この出来事がシンクロニシティだと気づく

  ↓

・実際、躓いたらどうなっていたかを検証してみた

  ↓

・なんと、手をついたそこに目当ての本があった

  ↓

・この躓きは無意識からのお知らせだと理解に至る

  ↓

<このシンクロニシティから導い出せる摂理の可能性>

・『無意識には、目に見える以外の情報が見えている』

・『無意識は、援助機制を働かせ、人に利益を与える』



<シンクロニシティ解読のポイント> (愛と調和のもとに行う)

・出来事には良いも悪いもないと認識する

・その出来事は何処か利があるか確認する

・無意識で起こった事を阻止せず再現する

・実際に、起こるべきことを起こしてみる

・援助機制と利益付与の存在を知っておく

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